みちばたのおっさんプロフェッショナルの巻き

スコピエからテッサロニキについた夕方頃、ヨルゴシュ達が安いホテルを探している間、道端で待機していた。
肩からイスタンブールで買ったエレキサズをかけていたので通りすがりのおじさんが、やあやあと声をかけてきた。おじさんも肩から楽器をかけていてそれは何かと聞けばブズーキ。ということでつたない英語のやりとりが始まった。日本からライブしにやってきたピラミッドスだといえば素晴らしいと、とてつもない笑顔で返してくれた。写真をみてもらえれば分かると思います。スマイル党かもしれません。

すぐ近くにあるお店でライブするだか、よくライブしてるだかと言われてカードをくれた。
why not play 〜? と言われたのでテッサロニキではイベント組めなかったんだ〜と返す。
おじさんの名前はテオさんでfacebookやってるからフレンドになろうといってさらばした。
帰りにこれもピラミッドだよ〜といってピックをくれた。


もらったピックと泊まったホテルのカード、テオさんのライブやってる店のカードはなくしました。

ホテルに戻って少し休憩。夜は予定がなかったので今日はゆっくり休もうかとも思ったがそこで思い出した。why notはなぜしない?じゃなくて let'sだということに。演奏しないか誘ってくれていたのでした。大失敗

いやまだ遅くない、何か繋がりが出来るだろうと雨の中カードを頼りにお店を探す。ギリシャ語が全く読めないので苦戦。テッサロニキの歌舞伎町的なストリートをみんなで大冒険。道を尋ねても英語が通じない。

綺麗な噴水のある広場についたとき、遠くに小柄でずんぐりしたおじさんがブズーキを持っていた。テオさん発見。思わず抱擁。
テオさんがギターボーカルのヤニッシュさんと演奏を始めた。一曲目から知ってる曲だったので日本でyou tubeをみまくっていた日々と現地で流れている音楽がようやく一つになったと鳥肌がたった。オパニナ、マリアメタキトゥリーナなどピラミッドス持ち曲もやってくれたのでコーラス参加。そのためかお金持ちっぽい人からワインを一本ご馳走に。
テオさんは演奏中にも全ての客に笑顔とアクションを振る舞い。MCではなぜかピラミッドスと言っていてくれほかのお客さん?。ブズーキ弾いていいよと言ってくれたり。
演奏は想像以上だった。普通であればテーマのメロディーはそのまま弾くところ、装飾的なフレーズをもりもり盛り込む。こんなに弾きまくっていいのかと音楽感をくつがえさせられた。メロディーは点と点でしかない。その間を自由に線を弾いて演奏できるのがソリスト。そう思った。確信!まじめな話。

休憩のあいまにテオさんとゆっくり話すと、実はすでにyou tubeでピラミッドスを知ってくれていてアニマルマスクのことも知っていた。

その夜からフェイスブックで交流が始まったテオさん。面と向かっていてもネット上でも人付き合いがよいためかフレンド数が3000を超えていた。

そして昨日こんな動画をみつけてしまった。

テオさんに聞いたら24歳の時だという、 ああ恐ろしい。3000は全部ファンだ!
調べたら3歳から弾いていてもうプロ中のプロだった。それでいてこのオープンな人間性


よくわからないけどキスしといてよかった。