闇を切り裂け!

闇を手に入れたはずの俺は朝、目覚めると部屋が明るいことに気付いた

しまった。安さに目がとられて薄地の闇を買っていた。

悩んだあげく方南町にある安さの伏魔殿ドン・キホーテさんに向かった。質こそ下がれどやはり安い闇がところ狭しと並んでいる。

ついでに闇を走らせるレールも買い直そうとする。が、在庫切れ。あきらめて近所の商店街を時速10kmで暴走。左手にはもっさりとしたカーテン。もう誰もオレ止めることは出来ない。道路標識とおばあちゃん達以外はな。ガソリンがつきたところで小さな雑貨屋に寄った。プラスチック製のレールがあったが長すぎた。しかし東洋人とみられる主人が奥から現れ、
「ついに来なすった。お前さんは選ばれた戦士だ。さあこのノコギリの切れっ端を持って闇のレールを切り裂くのだ! だ! だ! だ! だ!」
といってガムテープを端っこに巻いた。
そして刃の方をオレに向けて渡してきた。

bad manner♪